確定申告終了!儲かったフリーランサーは健康保険が増える。→3月中に対策しましょう!!
個人事業主の皆様、確定申告お疲れ様でした。
川越駅徒歩15分・川越市立川越高校前で営業しております・税理士の佐々木です。
確定申告が終わった今だからこそできる節税方法について、今回は記事にしたいと思います。
開業して数年はマンパワーの限界まで右肩上がりの業績の方も多いのではないでしょうか?
頑張ると健康保険もあがる。
1年頑張る→利益が出る→健康保険があがる。
順調に伸びている個人事業主の方の場合、こんな連鎖が起きます。
健康保険の年度初めは4月1日から
健康保険の年度初めは4月1日からです。4月には、仮計算での支払いがおきます。その後、6-7月くらいに、前年の確定申告のデータを下に市町村が正しい健康保険料の金額を計算して各個人事業主の方にお知らせします。
初夏くらいになってようやく、健康保険が増額されていることに気がつく
健康保険の支払い通知書が到着してようやく、健康保険の金額が増えていることに気がつく方が多いです。
最高税額は概算79万円まででストップしますが、月あたりの平均健康料は6万円強。健康保険は8回支払いですので、1回あたりの保険料は10万円近くになります。これには驚きを覚え、市町村に間違いでは?と問い合わせる方が続出します。
税務調査によっても健康保険はあとから増額される。
税務調査を受け、追加で税金を支払ってくださいといわれた場合も注意です。過去3年までさかのぼって健康保険も追加で支払い通知がきます。佐々木事務所では、税務調査の対応をする場合、健康保険の追加での支払い金額まで計算に入れた上で、予想被害レポートを作成します。税務調査が終了後、これからの生活再建に向けて佐々木事務所も知恵を絞りますが、そのひとつとして以下の手法が有効です。
やっと本題・フリーランサーのための健康保険
市町村の健康保険の計算は、前年の収入と家族の人数・家族の年齢によって決定されます。(市町村によっては、固定資産税の金額も計算の要素に入ってきます。)そこには、社会保険や生命保険・医療費をいくら支払っているかなどの所得控除は計算に入ってきません。(つまりそのあたりの個人の事情は加味されません。)
では、別の選択肢として、どのようなものがあるのでしょうか?
一般業種国民健康保険組合
http://www.kokuhokyo.or.jp/page8-etc.html
保険も前年の収入が計算式に入っていないシンプルな保険が多いようです。家族構成と家族の年齢によって計算されます。
儲かっていないはじめの時期は、市町村の健康保険・儲かってからは、組合保険という選択がベターではないでしょうか?
ただし、入れる方の職業が限定されています。どの健康保険組合も職業別の健康保険となっています。
一番有名!? 土建国保
埼玉県の場合、土建国保と建設埼玉が有名です。
埼玉土建
https://www.saitama-doken.or.jp/
建設埼玉
https://www.kensetsu.or.jp/about/
建設業の方が入れる国保組合です。
最高税額が60万円くらいまででストップされるので、節約になることが多いです。
組合費が別にかかります。また、組合に参加する必要があるため、時に組合の役(地域長など)が割り振られ、本業以外に時間が割かれるデメリットも存在するようです。
美容師のための健康保険もある
全日本理美容保険組合は健康保険について、収入別の保険料体系です。珍しいところでは、マツエクの職業の方もはいれます。
東京美容国民健康保険組合(美容国保)については、東京都内に店舗があり、東京都又はその近隣の県(限定あり)にお住まいの方のみがはいれる保険です。
全日本理美容健康保険組合(理美けんぽ)
東京美容国民健康保険組合(美容国保)
http://kokuho-tokyobiyo.or.jp/
大阪府整容国民健康保険組合
美術や執筆、創作系職業の方が入れる健康保険
デザイナー・漫画家・イラストレーターの方がはいれる保険もあります。
・文芸美術国民健康保険組合
YOUTUBERやボカロ・ブロガーも加入できるようですが、SE・プログラマーだけは、だめなようです。(残念です。
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弁護士向けの国民健康保険も
すぐに高額な健康保険になりがちな弁護士向けの健康保険組合もあります。
加入できる方は東京都と記載ありますが、東京都を含む1都3県は確実です。あとは飛び飛びで入れる市町村があります。
詳しくはHPで確認してみてはいかがでしょうか?
東京弁護士国民健康保険組合
http://www.bengoshi-kokuho.or.jp/
まだまだ知られていない国民健康保険組合はある??
HPもない健康保険協会もあるようで、まだまだ職種別に調べてみるとありそうです。
国民健康保険組合
http://www.kokuhokyo.or.jp/page8-01.html
金額をシュミレーションしてみて、有利であれば、春からは、新しい保険に切り替えて賢く節約というのも良いのではないでしょうか?