お店が閑古鳥がなかないように工夫する。(ラーメン屋の事例から)
先行者と模倣についてについて考えます。
今日は寒かったので、お昼にラーメンを食べました。
5年前、お昼時は行列のできていたラーメン屋を思い出し、近くを通ったので食べにいきました。
しかし、お店が閑古鳥が鳴いている。味は良い人気店だったはずなのになぜ・・・。
この原因を考えてみます。
ラーメン屋のビジネスモデルは原価上非常に有利です。
メニューが少なく、提供時間を短縮することができます。
相場が出来上がっているため、最低価格は600-700円の金額で販売できます。
しかも原価が安い(30%~35%程度)です。欲を出して多店舗経営せず、家族経営なら、どんぶり勘定でも(損しますが・・)食べていけます。
ついでに、やたらテナント料の高いところではなく、狭いところのほうが固定費が安くなるので失敗しづらいです。
ラーメン屋の弱点とは・・・
優秀なビジネスモデルである、ラーメン屋にも弱点があります。
コピーされやすく、飽きられやすいのです。
経営戦略論から考えると、先に成功した企業は1年以内に70%近くほぼ正確にビジネスをコピーされてしまいます。
そのため、一発当てたら逃げ切るために仕掛け作りが大切になります。
昔は珍しかった豚骨系や煮干し系などコピーされて、すでに世の中に蔓延しています。
当初、珍しく美味しいと感動しましたが、最近は割と提供するお店が増え、感動が薄れているような気がします。私だけでしょうか??
どうやって、リピーターを増やすか??
私はその店の活気のなさに気が付きました。店主が携帯をいじり、お客が帰るときも顔を上げ挨拶をしません(来店時はちゃんと挨拶してくれました。)。
かつて、テレビにも出演したお店でした。残念です。
一方、最近できた別の店では、最後にもちゃんと店長+従業員が挨拶して送り出してもらいました。
経費ゼロ円でも差別化できることはある!
これだけのことですが、皆さんはどうお感じになりましたか?
リピートの仕掛けをつくること・飽きられないように先手を取り続けて人気店を維持することはとても大切です。
ですが、挨拶をして送り出す。このアクションに経費は一切かかっていませんし難しくもありません。
コピーされ他所でも食べられる味になったとしても、人のぬくもりは差別化できます。
なお、今回のお店も味には妥協ありませんでした。
お客さんは原価を下げてくると敏感にわかります。
コストを削減せずに、プラスアルファの価値を提供して欲しい。
ここに経営の情熱を傾けていただきたいと思います。